前回に引き続き東京と横浜でインディア・インターナショナル・スクール・イン・ジャパン(IISJ)を経営しているニルマル・ジャインさんへ、日本での生活やインドと日本の文化について答えていただきました。
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ジオマネージインタビュアー(以下GM):
続いて、日本での生活についての質問に移らせていただきます。
初めて日本に来た時の第一印象をお聞かせください。
ジャインさん:
成田空港から東京に向かうときは、正直ずいぶん田舎だな、と思いました(笑)。1969年のことですから街には英語が話せる人があまりいなくて、看板や案内もほとんど日本語しかありませんでしたので、最初は何も分かりませんでした。それから、家の構造もかなり違っていました。和室ばかりで洋室があまり無いことに驚きました。
しかし日本人は皆親切でよく助けてくれました。皆のサポートのお陰で、とてもいい経験ができました。
GM:
なるほど。では、日本に来る前は、日本に対してどのような印象を持っていましたか?
ジャインさん:
日本に対しては、良い印象をたくさん持っていました。日本人は勤勉で誠実な人、ということは知っていました。実は私は、子どものころから真面目な性格でしたので、よく両親に「あなたは日本人と結婚するかもね」などと言われていたんです。結局インド人と結婚しましたけど。(笑)
GM:
(笑)日本人は真面目の代名詞のような印象がインド人の間にはありますよね。
それで、先生はもう日本の生活が長いですが、日本とインドの違いを考えることはありますか?
ジャインさん:
そうですね、少し考えます。日本人は仕事に対してとても熱心に取り組む印象がありますが、インド人の場合はそのような態度があまり見られないと思います。インドでは仕事をお願いしてもきちんと対応してもらえるか、最後まで気がかりなところがあります。しかし最近は、昔と比べたら大分よくなってきたとは思います。
GM:
それは確かにありますね。私もインド国内でビジネスをする際にはきちんと対応してもらえるように気をつけています。
では、日本での生活において不便な点などはありますか。
ジャインさん:
やはり言語(日本語)の問題が何よりですね。もっと英語が通じればいいな、とは思います。それ以外は日本という国は外国人にとってはとても過ごしやすい国だと思います。安全で、きれいで、生活に必要なものは何でも手に入りますからね。
GM:
インドの習慣で、日本の生活にも取り入れたらいいな、と思うものはありますか?
ジャインさん:
私は日本の家庭に「家族の絆」をもっと大切にしてほしいな、という思いがあります。
以前、当校の開会式に来てくださった阿部元首相の奥さんが、生徒のお弁当が全員手作りであることに非常に驚かれていました。インドのお母さんの生活は、何よりも子ども中心です。子育てのためなら、仕事のキャリアが制限されてもいいと思っています。
一方日本の女性は、キャリアの方を大事にしているケースが多いように思います。それは日本経済の成長には繋がりますが、「家族の絆」は弱くなり、様々な社会問題を引き起こしてしまうと考えています。
GM:
逆に、日本の習慣で、インドに取り入れたらいいと思うことはありますか?
ジャインさん:
もちろんたくさんあります。時間を正確に守ることや、仕事に対して献身的に取り組むことをインドに広められたらいいと思います。
GM:
日本の観光地で行ってみたい場所はありますか。
ジャインさん:
日本はどこもとても素晴らしいと思います。時間があれば、ぜひ全国を旅行してみたいですね。
GM:
これから来日するインド人について何かアドバイスをいただけますか?
ジャインさん:
まずは偏見のない心で日本に来て、日本社会からいい点をたくさん学んでインドに持ち帰ってください。そして日本人にも、インドの素晴らしいところを伝えてください。
GM:
最後に、日本に住んでいるインド人に何かメッセージはありますか。
ジャインさん:
インドと日本の架け橋になり、一緒に文化や教育のギャップを埋めていきましょう。
GM:
本日はありがとうございました。
ジャイン先生:
ありがとうございました。
関連リンク:
India International School in Japan
インタビュアー:アトゥール・ロクルカール(株式会社ジオマネージ代表)