インド銀行東京支店総支配人ムニール・アラムさん

ムニール・アラム(Mr. Muneer Alam)さん 【後編】

2009111003.jpg前編に引き続き、インド銀行(Bank of India)東京支店の総支配人、ムニール・アラム(Muneer Alam)さんに日本での生活についてインタビューをしました。

生活について

来日したきっかけと、日本の第一印象

日本に来る前は、5年間香港で仕事をしていました。約1年前に東京支店に転勤になったのが初来日でした。第一印象は、インフラがすごく発達しているな、と思いました。困ったことは、英語があまり通じなかったことです。


香港と日本の比較

香港と日本の単純な比較は難しいと思いますね。両国ともにプラスの面とマイナスな面がありますから。
香港のいい所は、英語が通じて全体的に生き生きとしているように見えるところです。また、新規事業設立の手続きが一週間以内に済むので、外国人にとって非常にビジネスや生活がしやすいと思います。
一方、日本人は丁寧で親切です。もし香港の商店街であまり値切りすぎたら怒られる可能性はありますが(笑)、日本では大丈夫だと思います。日本人は、いい人間関係や信頼関係などをとても大事にしていると思います。また、インフラの面でも日本は香港より優れていると思います。インフラが発達しているお陰でビジネスも生活も便利なのだと思います。


日本での生活において便利な点とは

さきほども言った通り、インフラ(電車など)が素晴らしいと思います。どんなシテムも順調に動いているので安心した生活が送れますね。


日本での生活において不便な点とは

2009111004.jpg言語の問題が何よりだと思います。今でも英語の案内版が少ないと思います。あらゆる情報がほぼ日本語のみになっているので、不便に感じることが多いです。先日も加湿器を買ったのですが、説明書が日本語しか無かったので困ってしまいました。観光をしていても案内が日本語しかないので、外国人は日本をもっと知りたくてもそれができないのではないでしょうか。


インドでビジネスを成功させるために必要なこと

正しい業種選択をすることと、信頼できるパートナーを見つけるのは重要だと思います。ビジネスの拡大を目指している企業にとって、インドでは可能性がたくんあります。インドの市場、文化、習慣をより理解していただくために、まずはインドで過ごす機会を増やしてみるのはいかがでしょうか。インドのことを理解すればするほど、疑念がなくなり自信が湧くと思います。
日本の自動車メーカーの「スズキ」は約25年前インドに進出しましたが、もちろん様々なリスクや不安があったと思います。しかしスズキは今やインドで大成功を成し遂げています。他の会社もスズキの精神を習えばきっと成功できると思います。


インド進出を検討している日本企業にメッセージ

インドで成功するためには、インドのやり方を批判するのではなく、慣れることが大切です。
日本市場で成功を目指しているインド企業も日本のやり方を取り入れないといけません。
日本人の多くは、インドでのビジネスは難しいという先入観を持っていますが、実際はインドの状況はそんなに悪くはないと思います。インドの法律制度はとても透明ですし、金融やITも盛んです。そしてインドには優秀な人材がたくさんいますが、人件費が安いので魅力的です。
インフラが整っていないアフリカの国々や、法律制度があまり透明ではない中国などと比べたら、インドのいい所が見えてくる思います。
「The Shadow of the Ghost is more frightening than the ghost itself」(幽霊より幽霊の影が怖い)ということわざがありますが、インドはこのことわざがよく当てはまっていると思います。
インドに対しての不安を一度取り除くことができれば、ビジネスで成功できる可能性が増えるように思います。


日本に住んでいるインド人にメッセージ

皆さんは日本人と交流する機会がたくさんあると思いますので、ぜひ日本人にインドのことをもっと伝えてください。日本人が現在インドに対して持っているイメージを変えるためにも、インドが悪い所ばかりではない、ということを伝えることも大切です。環境汚染やインフラが良くない、という話だけでなく、インドのいい所をもっと話せば日本の企業がインドに対しての不安がなくなると思います。
ジオマネージさんも助けてくれると思いますしね。


他国のことを文化や習慣を知ることは難しいことです。メディアが伝える情報ばかりを信じるのではなく、ムニールさんがおっしゃるようにやはり現地に行って体験することが重要なのだということがよく分かりました。

関連リンク:Japan Branches, Bank of India

インタビュアー:アトゥール・ロクルカール(株式会社ジオマネージ代表)